大事に育てていても、気が付くと起きてしまうりんごのつる割れ。

内部の亀裂がどんどん広がって、つるの部分までパックリ割れてしまう現象をつる割れと呼んでいますが、この原因は夏場の長雨が原因のひとつと言われています。

つる割れの発生するメカニズム、そしてその対策方法について纏めてみました。

つる割れのメカニズム!どうして割れてしまうのか?!

リンゴ つる割れ 原因 対策

簡単に言うと、りんごの果実成長が過剰になった状態、と言えます。

主に二つの自然現象が重なると、つる割れが多発してしまうと言われています。

ひとつは、りんごの開花期の気温上昇です。

りんごは気温の上昇とともに開花する性質を持っていますが、平年よりも早く気温が上昇すると、りんごの開花時期も早まってしまい、収穫までの成長機関が長くなることで、果実の肥大化を招いてしまうようです。

ふたつめは、夏季の長雨と言われており、まとまった雨が続くと、さらに果実の成長スピードがアップして、ますます肥大化するようです。

この二つの自然現象が重なったとき、つる割れが多発すると言われています。

つる割れが起きるとどうなる?!

りんごのつる割れが起きると、まず見た目が悪くなります。

割れ目が大きくなると、それに伴い割れ目部分から黒く変色してしまう恐れがあるようです。

さらに、割れ目から虫や雨水などが侵入し、虫食いが進んでしまったり、割れ目から傷んでしまうことがあると言われており、つる割れが多発してしまうと、りんご農園などでは大打撃を受けてしまいます。

その一方で、見た目が悪くなるため売り物にはならないことが多いのですが、傷を修復しようと果実に栄養素を集めるため、味は非常に美味しくなると言われています。

農家さんの間では有名な話のようで、つる割れりんごは、ジュースやスイーツなどに加工して、販売している人もいらっしゃるようです。

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りんごのつる割れを防ぐには?

開花時の温度調節と、排水をしっかり行うことです。

とくに排水設備を整えることは、りんごの成長や収穫時期の調整なども行えるため、大事な作業のひとつと言えるでしょう。

温度調節は、熱くなりすぎないように直射日光を防ぐだけでも違ってくると言われており、平年より気温が高い年などは、農園全体を黒のビニールシートなどで、日よけテントを作ったりしている農家さんもいらっしゃるようです。

まとめ

りんごのつる割れを完全に防ぐ方法は、いまだ確立していないようです。

これからますます気温の変化やゲリラ豪雨などに悩まされる年が増えると言われている中で、なるべく早急につる割れ対策を整え、備えていく時期が来てしまった、と言えるかもしれません。

とはいえ、一方でつる割れが起きる直前の状態では、りんごの味が良くなったり、栄養価も高くなると言われているので、上手に付き合っていくのが良いでしょう。

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