せっかくぶどうを栽培するなら、おいしいぶどうを収穫したいですね。
少し手をかけてあげると、実りもよくなるようですよ。
おいしいぶどうを収穫するための作業をご紹介します。
房づくり
ぶどうは5月頃花を付けます。
花が咲き始めたら、房づくりという作業があります。
養分が分散されないように花穂の一部を切り取って房を整えるんだそう。
品種によって、最適な穂の長さや、切り方が変わってくるようです。
摘房作業
花が終わって、果粒が大豆くらいの大きさになったら行います。
おいしいぶどうを作るには、木の力に応じた摘房(てきぼう。房を間引きすること)をする必要があります。
例えば1房育つには巨峰だったら葉っぱ30枚が必要、デラウェアだったら20枚、というのが目安なんだそうです。
ちょっとかわいそうですが、おいしいぶどうのために思い切って摘房しましょう。
摘粒作業
摘粒という作業もあります。
摘房のあと、1房当たりの果粒数を調節する作業です。
傷のある果粒や小さい果粒、込み合っている部分の果粒などを取り除きます。
密着しすぎていると粒が大きくならないそうです。
袋かけ
摘房、摘粒が終わったら袋かけをします。
袋かけをすると房に害虫が入りにくかったり、風雨による傷みを予防する効果があるそうです。
袋をかけると実が見えなくなってしまうので、屋根の下にある場合は、房の上部だけ覆うキャップにすると果房が鑑賞できますよ。
いよいよ収穫
さあ、いよいよ待ちに待った収穫です。
8月から9月が収穫時期になると思いますが、十分に色づいたものから収穫します。
房の一番下にある粒の糖度が一番低いと言われているので、この粒を採って糖度を確かめてから収穫しましょう。
房の底をそっと持ち上げるようにして軸を切ってください。
深夜から朝にかけて収穫すると香りがいいそうですよ。
収穫したぶどうは冷蔵庫で保管してくださいね。
でも、品種によっては1日でしなびてしまうものもあるそう。
たくさん収穫出来たら、干しぶどう作りに挑戦するのもいいかも。
袋かけしたまま軒下につるせばごみのつく心配もありません。
天気のいい日には袋を外し、仕上げにオーブンで乾燥すれば完成。
これなら長く楽しめますね。
種なしぶどうも作れる?
ところで、種なしぶどうがどうやって作られるかご存知ですか?
ジベレリン処理と言って、ぶどうの花を1房ずつジベレリンという植物ホルモンに浸す作業行います。
タイミングが難しいとのことですが、家庭栽培でも挑戦できるそう。
まとめ
ざっと紹介しましたが、まだまだほかにもたくさんあるそう。
これは農家さんのしている作業のごく一部なんです。
おいしいぶどうは大切に作られるのですね。
でも、一鉢だけなら少しは頑張れるかも?
おいしいぶどうをご堪能ください。
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