垣根というと、家の周りを木で囲むものを思い浮かべますね。
しかし、その垣根とは違った、ぶどう畑の「垣根仕立て」というものを存知でしょうか?
1本1本独立しているワイン用のぶどう畑の様子は、ヨーロッパに来たよう。
ワイナリーで採用されているこの「垣根仕立て」という方式について、まとめてみました。
ぶどうの垣根仕立てとは?
ぶどう狩りの食べ放題などで、日本で見かけるのは棚仕立てでしょう。
枝を水平方向に伸ばすのが棚仕立てです。
複数の木が絡み合いながら成長していきます。
一方で、垣根栽培は、枝を垂直方向に伸ばすのだそう。
1本1本独立して栽培する方法は、あまり日本では馴染みがないかもしれません。
ワイン用として作られるのが垣根仕立てで、糖度が上がり凝縮された味が得られるのだとか。
ただし、収穫量は棚仕立てに比べると下がってしまいます。
ぶどうの垣根仕立ての作り方
ぶどうの垣根仕立ての作り方には、いくつかの方法があるそうです。
幹から、母枝と呼ばれる枝がいくつか伸びています。
その中から、どれを残すか決めます。
ここで、1本だけ母枝を残し、残りの母枝は全て切ってしまう方法が一つ。
母枝を2本だけ残すという方法がもう一つあるそうです。
つまり、太い幹1本に対し、母枝が1本もしくは2本ずつ残る状況になります。
ぶどうの垣根仕立てに必要な資材
ぶどう畑には、畝に沿ってワイヤーが張ってあるそうです。
ここに枝が伸びて巻き付いていきます。
母枝で太いものは、剪定鋏で切れないので、のこぎりをつかうのだそう。
ぶどう1本ごとの間隔は?
畝同士の幅は、2~3mの間隔なのだそう。
畝の中での1本ごとの間隔は、70cmから1メートルほどといわれていますが、品種によって違うそうです。
まとめ
ぶどうの垣根仕立てでは、ワイヤーに枝を巻き付かせ、残す母枝を決めて切ってしまうことで1本ずつ独立させて育てることがわかりました。
1本ずつ育てることで、糖度が上がり、ワインに適したぶどうがなるのですね。
以上、ぶどうの垣根仕立てについてまとめました。
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